楽しみ
1993年の秋、僕はファミレスでバイトを始めた。バブルはもう、崩壊して世の中は暗い話題も多かったけど、僕は一応は青春を謳歌していたように思う。

* 解説ブログ「20世紀少年」

コンビニのバイトも面白くなかったが、高校生活のほうも面白くない状況だった。


いつもやる気の無い抜け殻のような状態だった。、別にそのことについて不満を口にすることはなかったけど、「自分で変えなきゃ何も変わらないんだからな。」と自分で自分にお説教したいくらいだった。


僕の通っていた高校へは同じ中学からは僕以外はトシちゃんという小柄で物腰の柔らかい男の子が1人だけ進学していて、彼もそもそも僕が気まぐれで廊下で声をかけて誘ったのだった。

トシちゃんとは残念ながら別のクラスで一緒に帰ることはあったけど、トシちゃんにはトシちゃんの友達関係が出来上がり、僕からみたら結構、高校生活をエンジョイしているように思えて羨ましかった。


その時、カート・コバーンはまだ生きていて、彼は91年に「Smells Like Teen Spirit」で世界の音楽シーンを変えてしまい、僕がよく観ていた「ビルボード トップ40」に出てくるバンドでさえ、ノイジーなサウンドものが多くなっていた。

虚栄の80年代は終わり、”退廃”がおしゃれでさえあった。


でも、僕はグランジとかオルタナとかにはどうも馴染めず、せいぜい、ネルシャツを着るくらいだった。


中学の卒業と高校の入学の間にエレキ・ギターを買って、すぐにFコードの壁は超えられたけど、指にまめが出来て硬くなる前に、僕はエレキ・ギターをクローゼットにしまいこんでしまった。


その頃の僕の楽しみは、隣の街のマンションの1階にあったCDレンタル専門店に自転車で向かい、よさそうなCDを借りて、それをノーマルテープにダビングして、ソニーのドデカホーンで聴くことだった。

唯一の悩みは新作は次の日に返しに行かないと延滞金をとられてしまうので、旧作の7泊8日ばかりを借りなくてはならなかったことだ。

たまにどうしても借りたいものがあっても、なかなかダビングして返しに行くことを考えると借りられなかったものである。


マッドチェスターなんて言葉は知らなかったけど、89年にリリースされたストーン・ローゼズのファースト・アルバムは中学の頃から愛聴していて、アメリカの当時のロックバンドとは違う湿った感じが僕にはあっていたようで、この時点でリリースからすでに数年経っていたが好きでよく聴いていた。

ライナーノーツには新人バンドらしい記述が書かれていて、今のように簡単に情報が手に入る時代ではなかったし、バンド名がバンド名なので、ずっと彼らを本国でも売れてない3流のロック・バンドだと思っていた。


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