Bohemian Rhapsody
1993年の秋、僕はファミレスでバイトを始めた。バブルはもう、崩壊して世の中は暗い話題も多かったけど、僕は一応は青春を謳歌していたように思う。

* 解説ブログ「20世紀少年」

「Gimme Shelter」の熱気と興奮を掻き消すように、女部長が甲高い間の抜けた声で「最後の曲になりま~す。」と僕らに言った。


小野先輩が再び、センターのポジションにやってきて、今まで横に退いていた他の先輩たちも、それぞれのポジションに散っていった。

先輩たちが全員集合したのだった。

まるで聖歌隊のようなコーラスワークで「Bohemian Rhapsody」は始まった。


まどか先輩はピックではなく外国のコインでギターを弾いていた。

さきほどとは違い、やさしく繊細なギターの音色だった。



小野先輩はフレディー・マーキュリーというよりかは、やはり、ポール・ロジャースに近いソウルフルな歌声だった。


先輩たちの「Bohemian Rhapsody」は原曲よりもよりロック的で、よりエネルギッシュな感じがした。
レコードの「Bohemian Rhapsody」というよりかは、ライブの「Bohemian Rhapsody」という。。。


曲が終わり、先輩たち全員が、僕らにお辞儀をしてライブは終了した。



女部長が僕らに「楽器、弾けなくても大丈夫で~す。少しでも興味があったら入部してくださ~い。」と言い、僕らは薄っぺらい入部用紙を貰い、第2音楽室を後にするのだった。


第2音楽室を出る時に、僕はまどか先輩の方をみた。

他の男の先輩と談笑していたが、僕と目が合った。

まどか先輩は僕に少し微笑んで、ウィンクした。

そして、軽く手を振って、バイバイしたのだった。

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