バーミヤンでトシちゃんと
1993年の秋、僕はファミレスでバイトを始めた。バブルはもう、崩壊して世の中は暗い話題も多かったけど、僕は一応は青春を謳歌していたように思う。

* 解説ブログ「20世紀少年」

この頃はまだ、公立高校の週休2日制が月1だった頃で、授業のある土曜日の学校帰りに僕とトシちゃんはいっしょに帰ることが多かった。


まだ、ファミレスにドリンクバーが出始めた頃で、僕はそんな土曜日の学校帰りに、”80年代のスーパースターのトシちゃん”こと”田原俊彦”が「教師びんびん物語」でストーリーの終盤に問題を解決した後に生徒役の子供をラーメンを食べに行こうと誘うシーンを真似て、「ラーメン食いにいくか」と、”友人のトシちゃん”を国道沿いのバーミヤンによく誘ったものである。



僕らはいつも一番安いラーメンと餃子とドリンクバーを注文して、「やりくり上手のデキル主婦」とか言いながら食事を楽しんでいた。


バーミヤンでは僕より確実に高校生活をエンジョイしていたトシちゃんのクラスの話題を聴く側にまわることがほとんどで、トシちゃんのクラスメイトにいるバスケ部の赤塚不二夫の漫画に出てくるキャラクターみたいな顔の奴が、クラスのマドンナにぞっこんである話とか、本当にどうでもいいような話を聴きながら僕はいつもきまってドリンクバーのメロンソーダを啜っていた。


このずっと後の高校を卒業してから、トシちゃんが、そのクラスのマドンナと映画デートするようなことになるなんて、僕もトシちゃんもこの頃は微塵も考えなかったけど、近未来にはそうなったから人生とはわからないものである。


ただ、僕もトシちゃんもバスケ部の不二夫漫画のキャラ似の彼が、思いのたけをマドンナに告げて、撃破されるという予想はバーミヤンですでによくしていて、実際にすぐにそうなったのである。


でも、めげずにその後も間隔を置いて、不二夫漫画のキャラ似の彼は何度か再度告白して、その度に撃破されたのだから、彼の精神力は尊敬に値すると今でも思う。

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* 最初から読む場合はカテゴリーの1話から読んでください。

コメント
この記事へのコメント
TBをいただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
2010/01/28(木) 17:36 | URL | ぼぶ #-[ 編集]
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