【9話】 補習塾
1993年の秋、僕はファミレスでバイトを始めた。バブルはもう、崩壊して世の中は暗い話題も多かったけど、僕は一応は青春を謳歌していたように思う。

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高校生の本業である学業の方も凋落著しく、定期試験では赤点をいくつかとり、1学期の中間テストの後に母親が呼び出されるような事態になっていた。


クラスで成績が悪くて親が呼び出されるようなのは僕以外は他には2人だけだったので、クラスで3本の指に入るほど勉強が出来なかったことになるわけだ。


当時、母には「別に勉強しろとはいわないけど、呼び出されない程度はしてくれ。」と言われ、結局、僕はなんとかするために母のパート仲間の紹介で補習塾に一時通うことになったのだった。



昭和40~50年代初期に建てられたであろう公団の団地の1階にあるその補習塾は小学生だらけで、お世辞にも所得層が高い家庭の上品な子供が通っているような感じでもなく、遊びに来ているのか勉強しているのかわからないような小学生が溢れていて、いつも騒然としていた。

たしか、中学生くらいの子も何度かみかけたが、高校生は僕だけだったような気もするし、とにかく1人だけ場違いな感じは否めなかったし、居心地の悪さは常に感じていた。


でも、そこは自分の来たい日にきて、わからない部分だけをマンツーマンで教えて貰え、来た日数分の料金だけを払えばよかったので、僕にとっても、出来の悪い息子の窮地を救ってもらう為に月謝を払う両親にとっても、非常に都合の良いシステムで良心的に運営してくれていたのであった。

幸いにそこに通ったおかげで、次の定期テストで挽回でき、親を呼び出されるような事態は免れられるようになり、結局、自分でやっていける自信もついて、そこはすぐに卒業できる事となったのであった。
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