【7話】 Jリーグチップス
1993年の秋、僕はファミレスでバイトを始めた。バブルはもう、崩壊して世の中は暗い話題も多かったけど、僕は一応は青春を謳歌していたように思う。

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Jリーグは大ブームになり、店でもJリーグチップスは目玉商品だった。

袋状のスナック菓子を”顔出し”するのは面倒くさくて、当時の僕にはJリーグチップスはやっかいな代物以外のなにものでもなかった。他の商品と違いこういうスナック菓子は四方を指でつまんでピンと伸ばして見栄えをよくしろと指示されていて、一袋ずつそんな馬鹿みたいな作業をやらされていたのである。


メガネのおばさんがいつもように僕に偉そうに言った事があった。

Jリーグチップスのカードだけがよく剥ぎ取られてなくなってるから、小学生が店にいる時はよく注意するようにいわれた。

裕福ではなさそうな小学生が来るたびに、メガネのおばさんは僕に「あの子、怪しいからしっかりみといてね」と念を押してきた。


この店で働くことにやる気をなくしていた僕はおばさんの言うことなんて、どうでもよくて、10分おきくらいに時計をみたり、ただただ、早く時間が過ぎることを願っていた。
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