【21話】ポニー・テールの女の子
1993年の秋、僕はファミレスでバイトを始めた。バブルはもう、崩壊して世の中は暗い話題も多かったけど、僕は一応は青春を謳歌していたように思う。

* 解説ブログ「20世紀少年」


特徴のない同級生はずっと喋り続けたが、僕にとっても他の同級生たちにとってもどうでもいい薀蓄自慢にしか聞えなかった。

ポニー・テールの女の子が僕に「私、7組。何組?」と僕に言った。

「3組」と僕は答えた。


特徴のない同級生は喋り続けていた。

自己主張が強い人間。
必要以上に声が大きい人間。

僕は嫌いだ。



「どんな音楽好きなの?」とポニー・テールの女の子は僕に言った。

僕は「60年代とかのUKとか」と適当に答えた。


ちょっとぶっきら棒な感じだった自分の返答に対して、心の中で少しだけ後悔したが、ポニー・テールの女の子は別に気にしている感じでもなかったのでホッとした。



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