【19話】 カフェ アビーロード
1993年の秋、僕はファミレスでバイトを始めた。バブルはもう、崩壊して世の中は暗い話題も多かったけど、僕は一応は青春を謳歌していたように思う。

* 解説ブログ「20世紀少年」

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僕の横に座っていたいかにもという長髪で背の低いLUNA SEAとかX JAPANとかが好きな同級生の奴が、言いだしっぺで、軽音楽部の部活見学に来ていた8人全員で、学校近くのトンネル脇にある喫茶店に行くことにした。


店名が”カフェ アビーロード”ではあったが、カフェというよりかはあきらかに喫茶店であった。


白塗りの個人経営の喫茶店であった。


BGMはビートルズではなく、控えめのボリュームのイーグルスだった。

ドン・ヘンリーの声も遠くのほうで聞こえるような感じだった。



この店に来るまで気づかなかった長身の色白の特徴のない同級生が、「この店、注文ごとにコーヒーをミルで轢いてくれるから香りがいいんだ。」と言った。

「アイスコーヒーも?」と他の同級生が訊くと、特徴のない同級生は「アイスは作り置きだからホットのほうがいい。」と答えた。


僕はホットコーヒーではなくジンジャーエールを注文し、トシちゃんはアイス・ミルクティーを注文していた。

ホットコーヒーは特徴のない同級生だけが注文していた。


ファストフード店のようにすぐに飲み物が出来る感じではなかった。

ましてや、ほとんどバラバラの注文なのだから。


店のBGMはイーグルスからキャロル・キングに移っていた。
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